パソコン・スマホ教室は9月もお休みです
新型コロナが収束するまでお休みとさせていただきます。
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母の記
15号地 山中英昭(民生委員)
北海道の田舎で生まれ育った母は、平成25年(2013年)89才で亡くなりました。
助産師の仕事をしながら、私と妹を育ててくれた母の人生を振り返ってみると「人のために尽くすこと」が生涯貫かれた信念だったように思います。
仏教では、彼岸に渡る前の修行が六つあると考え、これを「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と言い、その第一に置かれているのが「布施」でプレゼントという意味だそうです。
物やお金を寄進することだけが布施ではなく、人に親切にしたり悲しんでいる人を慰めることを「心施(しんせ)」人が苦しんでいるとき畏(おそれ)をなくしてあげることを「無畏施(むいせ)」と言いますが、難しく考える必要はなく、相手の話を心から聴いてあげるだけで充分です。母はいつも笑顔で丁寧に人の話を聴き、困った人の相談相手になっていました。
忘れることの出来ない情景があります。仕事の合間に障害(身体・知的等)のある子ども家に立ち寄り頬を寄せんばかりにして愛情を注いでいた姿は、小学校に入る前の私にとって強烈な印象として脳裏に焼き付いています。お金に恵まれなかった母ですが、豊かな愛情と優しい心を、子供・孫・まわりの人々に与えてくれました。
「自分のためではなく、人のために尽くす」これを仏教では「忘己利他(もうこりた)」と言います。「もう、懲りた」ではありません。「己を忘れ、他を利するは慈悲の極みなり」
「自分のことはさておいて、他人のためになることをしなさい」という意味です。
天台宗開祖「最澄」の言葉
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